看護師の仕事のうち、夜勤は心身への負担が大きいとされている。日勤よりも夜勤に従事する看護師の数が少ないため、一人当たりの仕事量が増えてしまうのが主な理由だ。また、極端に看護師の人数が少ない職場だと、夜勤明けに昼頃まで残業したり、日勤と夜勤が連続したりすることもある。
仕事への意欲が低下する恐れがあるので、夜勤にも入る看護師は心身をリラックスさせる工夫が不可欠だ。夜勤に入る前には十分に休息を取ることが重要だが、仕事中も必要以上の緊張を和らげる工夫が求められる。好みの香りは精神的な緊張の軽減に役立つとされているため、他人の迷惑にならないように香りを楽しむといいだろう。

また、疲労を緩和させるマッサージやストレッチを、こまめに行う方法もある。夜勤に入りたての頃は、煩雑な環境の中で働くことから、同じ仕事内容でも日勤より疲れが溜まりやすい。自分でも気づかないうちに、限界に達しているケースも少なくないだろう。夜勤の際は自覚がなくても、疲労や緊張を軽減させることを意識する必要がある。
履物に足つぼを刺激するインソールを用いる、衣服のサイズを大きめにして身体への締め付けを緩和させるなど、できるだけ負担をかけないことが大切だ。また、シフトの調整も併せて注意する必要があるので、他の看護師と協力してシフトを組むことを心がけよう。職場環境の改善を図ることがもっとも効果的で、職場全体で問題解決に取り組む動きを作ることが重要といえる。